歴史ある空間で観る「日本刀」
記事:鑑賞会の企画・運営を行った「La Spada」による執筆。
2021年3年11月28日、「日本刀小刀ナイフ」ワークショップの最終プログラムとして、歴史的建物の中で、和装をして刀剣を鑑賞する会を開催した。場所は山口県防府市の国指定史跡「英雲荘」。この建物は萩藩主の別邸として約240年前に造られました。近年、この歴史的価値が見直され、建築物と埋没した庭園は、2011年から行われている整備が今年完了したそうです。古の時代、萩藩藩主が愛したこの歴史的敷地内には、武家スタイルの茶室「花月楼」が隣接しています。
湯川さんと、父の湯川芳孝さんが生前スウェーデンで暮らしていた時、いつも「お抹茶」を嗜んでいたことから、茶室で行う刀剣鑑賞会となりました。
今回の「刀剣鑑賞会」で観る刀剣はすべて湯川さんが作刀したもので、刀・脇差・短刀の計5点。まず、参加者には、刀剣の扱い方のマナー講習を受け、その後プライベートな空間で異なる作風の刀剣を鑑賞しました。
参加者は、いずれもこの防府市に住むアメリカ人の英語講師3人です。
「英雲荘」、以前そこでは古の武士たちが一服のお茶で心を和め、日本の未来について語ったのでしょう。その茶室で刀剣を鑑賞し、ハーフの刀匠が抱く日本文化への思いと尊敬の念を共有する会と今回はなりました。